小林彫刻所

屋久杉について

屋久杉の写真

九州の南端に位置する世界遺産の屋久島。日本での杉の南限である屋久杉は、一般的な杉の樹齢が最長で80年程度と言われておりますが、屋久島の屋久杉と命名される屋久杉の樹齢はおよそ1000年と言われております。
世界最高樹齢の推定樹齢7000年の縄文杉もここ屋久島に存在します。なぜそこまでの樹齢になるのかと言うと、まずこの屋久島特有の地形、気温、南端の位置等が重なり数千年の巨木へと成長させます。
雨量は年間で5000ミリ~10000ミリの多雨に恵まれ自然環境豊かな島であります。地形は花崗岩(かこうがん)であり土壌に栄養分が少なく杉本来の成長が遅いため他の地域の杉に比べ約6倍の樹脂があります。またこれだけの多雨にもかかわらず根腐れしないのもこの樹脂により木の内面より保護しているため倒れた後も腐らない銘木と言われております。
屋久島は1993年に世界文化遺産に日本で初の登録となり、屋久杉も特別天然記念物に指定され、その後伐採は全面的に禁止となりました。現在では林野庁の管理の下、倒れた木や切り株等の土埋木のみを年に2度、鹿児島県指定の銘木市場での入札落札でしか入手方法はありません。しかし年々土埋木も減少し入手が困難になっているのも現状であります。
屋久杉の豊富な樹脂により年数が経過した時の美しい色合いと樹齢数千年の繊細な木目は、日本を代表する銘木に相応しい自然の織り成す究極の美であります。

屋久杉の伐採について

現在屋久杉は、法律によって伐採が禁止されています。「なのになぜ屋久杉工芸品が作れるのか?」と疑問に思われるでしょう。
材料は全て土の中に埋もれている土埋木を使用しており、その材を組合の入札で競り落とし、その後製材し、5年~10年程乾燥し、製品にします。

土埋木とは

江戸時代に伐採された屋久杉の用途は、主に平木(屋根の材料)用であった為、割れ易い木を選んで加工し易い部分のみを利用しました。 利用されなかった枝条や幹・根株は、林内に放置されました。
屋久杉は樹脂を非常に多く含んでいるため、200~300年たった現在でも腐ることなく残っています。これらの残材を…

  • 屋久杉土埋木の写真

  • 屋久杉土埋木
  • 人の手により深い山より土埋木として選定されます。

矢印の画像

  • 土埋木の運搬画像

  • 運搬作業
  • 山深い奥地のため、ヘリコプターにて土埋木を港まで運搬します。

    

  • 鹿児島県指定銘木市場にて土埋木公開入札を行います。

  • 入札に関しては屋久杉事業共同組合でなければ入札する事は原則出来ません。

  • 屋久杉土埋木の写真

  • 入札後 落札原木になります。数ヶ月から数年このままの状態でその後製材作業に入ります。

矢印の画像 

  • 屋久杉製材の写真

                   原木製材

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  • 屋久杉入札後の写真

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  • 屋久杉乾燥の写真

  • 乾燥
  • 屋久杉材(土埋木)は、土に埋もれ水分を含み、同時に豊富な樹脂を含んでいるため、製材後、自然乾燥にて材を寝かせます。天然の屋久杉材は、美しい色合いと繊細な木目の製品になるまで、5年~8年程度の長い年月を掛けて出来上がります。

 

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